2013年9月5日木曜日

【高すぎる理想】2012年8月11日

管理人は本日、MR100周年記念シンポジウムを聴講してきました。
パシフィコ横浜の大ホールは6割ほど埋まっており、かなりの参加人数にのぼっていました。
製薬業界の営業では有名な方々(講演・研修・コンサルタント等)も参加されており、まさに関係者の一大イベントという様相でした。

さて、このシンポジウムの中で、医療関係者から「MRに求める姿」という、望ましい理想像を提示される場面がありました。
いわく、誠実で真面目で行動力を兼ね備え、さらにはユーモアがあって・・・等々です。

そもそも平成4年に現在のMR職が想定されて(朝長レポート)から20年間、明文化された理想のMR像に大きな変化はありません。
ずっと、これまで多くのMRが真面目に取り組んできたはずです。

それでも、いまだに「高すぎる理想MR像」を記念シンポジウムで堂々と提示されている矛盾。
ある程度、製薬営業の実情に詳しい者として管理人は何とも複雑な心境になりました。

実際にMR研修の場面に立ち会うと、熱意の差はあれ、各社ともMRの地位向上を目指し努力しています。
受講者の知識水準にばらつきはありますが、医師・薬剤師を相手にするため、不真面目では到底やっていけない難しい職種です。

さらに、MRの理想像で提示される事柄は、人間の生き方として自らが目指していく範疇のことであり、職業人としての相手方の理想に含まれるのは酷です。

たとえば、誠実なMR、という表現は「自ら誠実に振る舞いたいと願っているMR」なのか、「医療関係者から見たときに誠実な言動のMR」なのかの区別も曖昧です。
パネルディスカッションを通じて、実現が異様に難しい理想MR像を、皆で追い求めているような印象を受けました。
そのような発想にとらわれていたら、今後20年間も変えられない。

日々の努力、小さな工夫、ちょっとした行動改善のほうが、MRという仕事を自己肯定できるはず。
本日掲げられた、高すぎる理想像よりも、自分がこうありたいという自主選択の姿のほうが、きっと働きがいがあるように思います。
2時間あまりにわたって、とても複雑な気持ちになった100周年記念シンポジウムでした。

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