2013年9月14日土曜日

【バブルな情報交換会】 2013年9月9日

透明性ガイドラインにもとづいて公開されている各製薬企業の営業経費は、医療関係者(おもに医師)へ投入される現金が毎年、相当な額になっていることを教えてくれます。
他社の動向が気になっているMRも、自社経費を知っているMRも、その高額具合に何かと興味をひかれるデータでしょう。

管理人としては、接待の自主規制後にこれだけの金額を投入しているということは、高級接待が多数行われていた時期の飲食費はいくらだったのか?が、とても気になります。

さて、現在も多数の講演会が、各製薬企業の主催・支援で開催されています。
各社で公開されたデータから算出すると、講演会1回あたりの平均的な必要経費は、約100万円のようです。
参加人数によってさらに増減するのでしょうが、50人規模の綺麗なホテル宴会場を貸し切り、立食パーティーである”情報交換会”とタクシー送迎付きとなれば、やはりこの程度の金額になってしまうのでしょう。

担当MRに誘われるがまま、平日夜にシティホテルで開催される講演会に参加する医師は、遠回りではありますが医療費の一部を利用して、時間外に勉強&カロリー補給をしていることになります。
勉強熱心な医師ほど、講演会の開催コストをたくさん消費するという図式であって、医療の処方者として当然の権利かはともかく、”美味しい立場”にあやかれるわけです。

平日21時頃、情報交換会の乾杯で医師に消費されるアルコール飲料の量は、各会場で合算すると驚くべき量になることでしょう。

ちなみに全くの無料では都合が悪い場合も、講演会で医師が徴収される参加費は、500〜1500円程度です。
料理はともかく、飲み代くらいは自己負担している、という言い訳はできそうですね。

管理人もかつてはそれなりに各社の講演会を聴講していたのですが、こうした業界批評をしているうちに開催費のムダが無視できなくなり、足が遠のく結果となりました。

一番のムダは、情報交換会後に飲料(ビール、ワイン、日本酒、ソフトドリンク)が余ること。
次にムダなのは、立食形式のホテル料理がかなり余っていることです。

閉会が22時過ぎですから、夜遅くに大量のパーティー料理を摂取できる人は少なく、食中毒対策から多くが廃棄処分になってしまうはず。
つまり、会社経費という医療費の一部を使って医師を集客し、おもてなしで余るほどの飲食物を準備し、結果として残飯を廃棄するというわけです。

高級ホテルを利用するのがいけないとか、適当なお弁当とペットボトル飲料で十分という意見も出そうですが、他社よりも立派な講演会を催したい製薬企業は、それなりの豪華さと規模をあきらめられないのでしょう。
いまでもバブルな雰囲気が残り、「〜発売記念講演会」「〜何周年記念講演会」「〜地域医療懇話会」などという名称で、今日も開催されている。

講師を務めるKOL(有名教授など)が、平日夜に本拠地を留守にしているのも、医療運営上は望ましくないというのが管理人の主張です。
慰労の場として講演者には別途、高額な飲食接待が認められていますので、彼らへの経費も含まれています(当然、部外者は入れず、舌鼓を打つ場面に文句も言えない)。

せめて、必要悪扱いされている飲食経費を、もう少し社会の役に立つような使い方ができないのかと、いつも疑問に思っています。
全国の飲食・ホテル産業を、高騰する医療費の一部で支えるという意味以外に、何か新しい意義が必要ではないでしょうか?

管理人の勝手な私案としては
(1)情報交換会で残った飲食物の代金を、国連WFP(世界食糧計画)に寄付する
(2)TABLE FRO TWOの精神に賛同し、情報交換会で飲食した人数に合わせて、飲食経費の一部を毎回寄付する
(3)飲食経費を後日、医師へ任意で追加請求し、徴収額を恵まれない境遇の児童へ寄付する(あしなが育英会など)
などがあります。

何らかの形で、講演会の集客が社会の役に立つような仕掛けを考え出すのも、生命関連産業にたずさわるビジネスパーソンとしての役割だと思います。

「タダほど高いものはない」と子供時代から教えられてきた大人たちが、それを忘れて、職業的な立場に甘えているのは情けないことです。

MRも会社業務であるとはいえ、立食会場で余るばかりの飲食物を見過ごすのは、いかがなものでしょうか?
部外者(=患者さん)はこうした実態を目撃&追究できないわけで、公開された金額には「相応に使われるべき経費」と「意義があやしい経費」が混在している事実を、皆が注目するべきでしょう。

製薬営業のバブルは、いつまで続くのでしょうか?

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