2013年9月5日木曜日

【専門MRの専門医模試】2012年10月17日

専門MRが育成されるようになり、各製薬企業において多額の教育コストが投じられている様子です。
大型新薬によって夢のような「激売れ」が起こりえた時代は過ぎ去り、現在は専門性の高い医薬品を専門家に正しく処方してもらう、ニッチな市場競争が増加しつつあります。

悪性腫瘍(オンコロジー)、中枢神経系、自己免疫疾患などは、これからの新薬登場にまだまだ大きな期待がかかる分野です。

生活習慣病薬の担当MRが本人の意思とは無関係に、専門MRへ方向転換を図らざるをえない事例も増えていきます。

先日、管理人がYakugyo Jihoのインタビューで言及したのは、「専門医からの要望に応じて、専門MR数を適正化すること」でした。

高い専門性を持つ医師数から乖離して、各社なりの”専門MR”が一方的に増えると、多忙な医師へのディテール機会を奪い合う状況になりかねない、という意見です。

できれば専門分野の各学会と連携しながら、製薬業界としての適正な専門MR数を保持し、さらに獲得した知識水準によって施設を分けていく。

高度な知識と臨床経験が求められるために、各分野の専門医数が大幅には増加しにくいわけで、その歩調に合わせた専門MR数増員が望ましいと、管理人は考えています。

これまで、新製品を一気に普及させる、あるいは育薬を加速させる際には、MR投入によるコール数増加がそれなりの意義を持っていました。

ところが専門性が高く、少数の医師のみが処方する医薬品では、MRと医師の信頼関係や情報の正確性、速報性が重視されます。

社内で短期間にトレーニングしてきました、という知識水準のMRでは、「臨床研修医を大学教授と競わせるような無理」が生じてしまうのです。

そこで新たな提案があります。

各社の専門MRに、当該分野の専門医試験を受験してもらうのです。

もちろん、本物の試験問題は”持ち帰り厳禁”ですので、同等の難易度をもつ筆記試験を製薬業界側で準備します(模試と同じですね)。

年数回、全社の専門MRには「MR向け専門医模試」を受験するよう義務づけます。

臨床、研究、治療の実際といった医師視点での広範な知識が、専門MRにも同様に求められる状況を意図的に作るわけです。

診療を担当するわけではないのですが、医療チームの一員を目指す高水準のMRとしては、専門医の合否を決めるような模試結果が真のスキルの証明になるはずです。

製品知識だけに偏り、担当施設の流儀に染まりやすいのも専門MRですが、こうした全国模試を導入すれば、転勤・転職をしても実力を説明しやすいのではないでしょうか?

管理人は「現役の専門MRが、専門医試験で何点を取れるのかを知りたい」と常々考えてきたのですが、模試形式であれば結果が分かりやすくなりそうです。

当初はあまり点数がとれない場合でも、臨床知識の補強、社内での勉強、担当医師からの聞き取りなどのMR活動を通じて、点数向上は多いにありえます。

日頃のMR知識を洗練し、面談する医師から高評価され、結果的に製品の売り上げが伸びるという流れになれば望ましい。

各社独自の基準だけでなく、このように専門MRを正しく競わせる仕組みを考えても良いと思いますね。

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