2013年9月5日木曜日

【MRに電話をかけにくい医師】2013年8月5日

「院内で新規採用された薬剤について、まれな副作用の詳細を知りたい」と医師が急に思いたったとします。

インターネット経由で多くの医薬品情報が提供されている現在では、昔のように、いきなりMRへ連絡を取る必要は少なくなりました
各製薬企業は医療従事者向けのサイトを用意していますから、最新の添付文書やインタビューフォームを探すのは簡単です。

また、医師資格で登録できる会員制サイトもありますから、検索の手間はかかっても、それなりの概要を得るのは難しくありません。
手早くざっくりと知りたいときは、MRに頼らなくとも事足りるインターネットは、診療時間内でも便利なツールです。

問題は、細かい内容が分かりにくいので担当MRへ直接質問したほうが良いのだけど、「彼・彼女がどこで何をしているか分からない」という場合です。

平日の行動パターンを知らなければ、MRの状況を、医師は何となく想像するしかありません。
午前中に外来近くの廊下で見かけたものの、午後になったら姿が見当たらないときは、他の施設へ移動したか、他科医局や薬局内へ入ってしまったのかもしれません。

そんなときに役立つのは、最初にもらったMRの名刺です。

通常はメールアドレスだけでなく、会社用の携帯電話番号も記載されていますので、とりあえず院内PHSから外線発信してみる。

すぐに相手が出て、馴染みのMRが「先生、どうなさいましたか?」と即答してくれたら、かなり幸運です。
現実には、営業車を運転中なのか、ベルを数十秒鳴らしても応答せず、そのまま留守番電話になってしまうことも多い。
医師としては「次の病院を目指して運転中か、それとも遅い昼ご飯?」と想像するしかないのですが、本当は他施設で打ち合わせ中なのかもしれません。

管理人も、担当MRの携帯電話がつながらないときは、やむをえず営業所に電話するのですが、初めての人に伝言とコールバックを頼むのは一苦労です。
MR本人とすぐに連絡がつけば、時間も無駄にならず、お互いに困らないのですが。

さて、こうした状況は全国の医療機関で、各社において毎日発生しているはずです。

面会する医師がごく限られた専門家という場合を除き、複数の施設を回るMR本人にとっても、いつどの医師から電話がかかってくるかを心配するのは、あまり嬉しい状況ではないでしょう。
せっかく名刺に連絡先を書いてあるのに、いざというときの大切な”逆コール”を取り損ねるのは、もったいない事態です。

メール優先で、医師からのメールを会社配布のiPadで着信しても、電話ほど細かい説明文を書く余裕は少ないでしょう。

MRの名刺には携帯電話番号は記載されていますが、何曜日の何時であれば、着信しやすいのかは示されていません。
また、運転中はマナーモードにする社内規定なのか、営業所への自動転送になっているのか、留守番電話は何十秒まで録音OKかも書いてありません。


そもそも担当エリアと当日の訪問計画を知りようがない以上、運任せで電話をかける医師は今後も減らないでしょう。
電話したいと思うのは、たいてい予想外の理由が発生したときです
(以前から管理人が提唱している、MR・医師だけのクローズド型Twitterがあれば便利ですが)

電話のしにくさは、訪問時の重要性を増すプラス効果もあるのでしょうが、できれば諸問題の対話はすぐに出来た方が良いもの。
担当MRとしては、コストをかけずに何らかの工夫ができる事柄でもあります。

例えば、
(1)名刺の裏に、業務スケジュール上、連絡がつきやすい曜日・時間帯を書き足しておく
(2)留守番電話についての詳細を記す(用件数、録音可能な時間など)
(3)コールバックする際の方法を明示する(医局へかけ直す、医師個人の携帯電話へかける等)
(4)そもそも、どの時間帯でMR活動中なのかを書く(フレックスタイムや短時間勤務もあるので)
(5)どうしても連絡がつかないときの、代理MRを記しておく(休暇や出張中に備えて)

これらをラベルプリンターで印刷して、MR名刺の裏へ張っていけば、医師にとってはかなり電話しやすくなるのです。
すでに配布してしまった場合は、医局から持ってきてもらって貼り足すか、ラベル貼付した名刺を再度配布するのが良いでしょう。

「先生からのお電話を受けやすくするため、このようなシールを作っています」と説明すれば、多くの医師も納得すると思います。

ただの名刺で終わらせないための工夫、いかがでしょうか?

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