2013年10月19日土曜日

【医薬品名から担当MRにつながるサービス】 2013年10月13日

臨床医が日常的に処方している医療用医薬品は、数百種類にのぼると思います。

専門分野や勤務環境によって差はありますが、医師がそらんじて言える医薬品名は、増え続けるジェネリックを含めると1000種類を超えるのではないでしょうか?
内科医でも皮膚科用薬や点眼薬をたくさん覚えていますし、その逆もあるわけですから、使用頻度や記憶率の違いはあっても、とにかく医師は大量の処方薬を覚えている。

名称や用量用法があいまいであれば、専門書籍で再確認し、オーダリング付属の医薬品データベースでも検索する。
困った場合には薬剤師へ照会して、問題を抱えた処方になっていないか(厳しい疑義照会も来ますが)、医師は常に正確性を求められて行動しているわけです。

さて、有名な処方薬には多くの場合、製造した製薬企業の担当MRがいます。
日常的に医療機関へ訪問する職種ですから、医師はちょっとした疑問や使用のコツについて、対面でMRに尋ねることも多い。

併用注意や慎重投与、避けるべき禁忌例についても、薬剤師へ確認するのと同様、MRへの信頼あってこその質問行為と言えます。
添付文書やインタビューフォームは、インターネット経由で容易に入手できるので、最終確認といった意味合いでしょうか。

ところが、これだけITが医療業界で展開されているのに、なぜか見かけない仕組みがあります。
それは「医薬品名から担当MRにつながるサービス」です。

管理人のように処方する側としては、医薬品の名称を入力すると担当MR名や訪問履歴、持参してきた資料一覧などが確認できるだけでも、相当に便利なのですが。

例として、「ルゼビア」という架空の医薬品があって、架空の担当MRが高槻くん(@tkkosuk)だったとします。
製造元は、これまた架空の川悦製薬だとしましょう。(川悦さんは、@yayoika2746)

あるとき、管理人が院内処方で「ルゼビア25mg」を、患者さんに新規処方しようかと考えます。
保険適応や病態としては、ちょうど合っていると思うのですが、まだ他剤併用に自信がないので、当該サービスを利用します。

オーダリング内で医薬品名データベースへアクセスし、「ルゼビア」と入力すると、担当MRの「川悦製薬 高槻浩介氏」も画面内でヒットする。
彼の氏名をクリックすると、最近の訪問履歴や持参資料、講演会案内やおすすめの原著がずらりと閲覧できる。

管理人は、それら高槻MRの日常活動のうち、面会で覚えていたり気になるデータをクリックし、その場で再確認。
いくつかのデータを読み返し、やはり「ルゼビア」を25mgで新たに処方しようとしっかり納得して、処方箋を作成する。

さらに、多少の疑問が残った場合には、そのまま高槻MRへメッセージも送信できるので、気になった点をまとめて書いておく。


他施設を訪問していた高槻くんは社用スマホで着信後、川悦製薬の社内データベースにアクセスし、返答に必要な情報をまとめて、管理人宛にすぐメッセージできる。
営業所内で学術担当を兼務している先輩MRの川悦さんに、応援を頼むこともできるでしょう。

こうした「医薬品名」と「担当MR」がつながる仕掛けはすでにあっても良さそうですが、シェア獲得競争が激しい製薬業界では、まだ難しいのかもしれません。
しかし、処方決定者の利便性と、知識の正確性を保つためには、信頼できるMRへの新たなアクセス方法として考慮すべきでしょう。

MRにとっても、担当製品について重要な逆コールを得やすくなるわけで、業務の大幅な効率化をもたらすのではないでしょうか?

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