2013年12月19日木曜日

【忘年会とMR】2013年12月16日


12月中旬、忘年会シーズン真っ最中となり、最近は宴会や飲酒続きで体調維持が危うい、というMR&管理職は多いでしょう。

日中に営業車を運転する職種なのに、前日は夜遅くまで忘年会に参加していたというのは、何となく不思議な状況ではあります。
国民が疾病と闘うための医療用医薬品を担当するMRが、二日酔いが抜けきらない眠そうな姿で、病院・診療所を訪問してはいけませんね。
交通安全のマナー向上だけでなく、医療機関に出入りする数少ない専門職種として、皆さんの自重&プロ意識が問われるところです。

さて、管理人にとっての病院忘年会は「各社のMRさんが大集合」する、珍しい時間でした。

忘年会が開催されている飲食店に到着すると、奥にダークスーツだらけのテーブルがあったりする。
いつもは廊下で窮屈そうに並んでいる各製薬企業の担当MRが、皆で仲良くテーブルを囲んでいる光景は、それなりに和やかな雰囲気を作り出していました。

座敷であれば、お酌ついでに医師たちへ接近しやすく、「国民医薬品の売り上げ」を原資に飲食している事実を皆で忘れて、内輪でワイワイと楽しんでいたわけです。

宴席とはいえ、MRたちはリレーション構築を目指した”仕事”で参加していたわけですが、もてなしされる側の医師たちは、もっと気軽に考えていたりする。
「MRさんは、会社のお金で旨い料理を飲み食いできていいねえ」と、本気で羨ましがったりするわけです。

普段はあまり長く話せない医師たちへの接近し、人柄や性格、考え方や処方傾向まで調査できる大チャンス、というのはMRが公言しない限り、酔った医師たちは気にもとめない。
美酒・美食の勢いに乗じる顧客情報の調査は、それなりに投資したコストを無駄遣いしない、巧みな戦術だったのかもしれません。
いつもはベテランMRに製品知識で負けているワカモノMRも、ここぞと頑張って実地調査に参加していたわけです。

けれども、高騰する国民医療費の中に営業コストが含まれている以上、いつまでもそのような宴会参加が容認されるわけでもない。

製薬協による接待自粛によって、MRと医師の飲食機会は減少し、現在も残るのは講演会後の慰労接待や、立食での情報交換会となっています。
週末の接待ゴルフ&二次会後にカラオケで大騒ぎという事態がなくなったことで、製薬業界の営業慣習が健全化していることは間違いありません。
恒例の忘年会についても、医師たちと堂々と飲み交わせる機会が減り、卸や他社MRとの交歓会になっているのではないでしょうか?

宴席の減少もあってか、ワカモノMRが医師たちと過ごす時間が減り、双方の会話が短いやりとりばかりになっているとも指摘されています。

かつては飲食店のカウンターで時間を忘れて話し込む、という機会があったわけですが、接待自粛によって院内のショート・ディテーリングが主な会話になっていく。
そこに雑多な話題やひらめきが生まれる余地は少なく、会社側から発信される退屈で堅苦しいメッセージが増えていきます。
「この先生には、すごい知識があるんだ」という予想外の発見を面白がることが少なくなれば、対面していても相手への興味が増えない。

必要悪として存在してきた接待が減少することで、皮肉にもワカモノMRの成長を妨げている、と言えます。

さらには「ゆとり世代は、まともな会話ができない」という厳しい批判も耳にします。

いわく、子供の頃からインターネット環境が発達していたので、メールもチャットもSNSも自在に使いこなしてきたから、対面での会話が苦手だ、というベテラン陣からの意見です。
教育カリキュラムは、昔のように大量の詰め込みをしていないから、身について記憶している知識も少ない。
よって、高学歴者である医師たちと、教養のある会話ができないワカモノMRだらけになってしまった、という批判です。

年長者が多い医師たちへ、アイスブレークを含めた”つかみ”ができないであるとか、きちんとした論理展開での説明ができないとも
「ゆとり世代」が幼少期に「ゆとり教育を求めて、総決起した」わけではないですし、年配者たちが決めた教育制度改革の悪影響を受けただけなのに、その結果責任を押しつけられている構図は不可思議ですが・・・。

職業上のリレーション構築として忘年会に参加するのか、はたまたストレス発散の私的な会合としての忘年会なのか。

今宵も飲食店に向かう各MRには、それぞれの事情があるとは思いますが、医療に役立つ仕事を日々しているという個人認識は重要です。
ほどよい飲酒量でMRが健康維持することには、顧客への訪問責任も関わりますし、二日酔いでの運転はもちろん厳禁。
ワカモノMRは、まだ少ない社会人経験のひとつとして、年長者と長く会話するための練習だと考えても良いでしょう。

バブル時代のような社用族は製薬業界で減っていくわけですが、MRそれぞれが仕事内容について奮起するきっかけが、忘年会であっても良いのかもしれません。

なお管理人は大学病院へ戻って以降、接待ゼロ生活を続けているため、忘年会の言及に古い内容があることをご容赦ください。

とはいえ、あの賑やかな忘年会に、”MRと医師とのリレーション構築”を求めていたこと自体が、実は双方にとっての間違いだったのですが・・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。