2014年2月26日水曜日

【医師のスキマ時間】2014年2月25日

朝から5時間連続で外来業務をこなし、昼過ぎに突然5分間だけ暇になる。

そんな過酷なタイムスケジュールが、専門科や勤務先に関わらず毎日のように起こってしまうのが、多忙な医療現場です。
途切れない外来診療を、膀胱の容量オーバー寸前で中座し、診察室前で居並ぶ患者さんたちに会釈しながらトイレへ走っていく医師。
駆け戻って外来ブースに着席すると、電子カルテ画面の待ち患者数が急に増えていたりして、さらに焦ることになります。

午後からはあの検査室に行かなければ、手術室に入らなければと次の用件を気にし始めると、外来で新たな難題に遭遇・・・。

MRの皆さんがブース前で眺めているよりも、開業医を含めた医師たちは、トップスピードを出しているというのが診療の実態でしょう。


そんな慌ただしい日々をずっと送ってきた管理人としては、突然空いたスキマ時間をどのように有効利用するべきかを今も考えています。
外来を終えた時点で院内PHSが鳴らず、次の会議までは10分以上の余裕があり、入院患者さんたちも容態が安定しているといった場面。

トイレ休憩中にスマホを操作できる時代ですから、1〜2分間だけ受信メールを読む、ネット記事を確認するといったこともできます。
一人だけで使用できる、ちょっとしたスキマ時間は、多忙な医師にとっては勤務中のオアシス的存在ですから、誰にも邪魔されず・・・という状況で、MRが待ち構えていたりする。


MRとの対面が、自らのスキマ時間を提供するにふさわしい価値を生み出すのであれば、医師は喜んで(気分転換も兼ねて)会話を始めるでしょう。
反対に、ようやく発生したスキマ時間を、優先順位も情報水準も低いありきたりな話題で占有されてしまうと、落胆するだけでなくMRへの不信感が募る。

オンタイムの医師は、”MRと対面すべし”という必須業務を抱えているわけではないので、気乗りしない場合は病棟へ移動したり、医局内へ入ったりして、MRからの回避行動に打って出る。
せっかく早めに出待ちしていたのに「先生たちが定位置へ戻ってこない」という場合には、医師たちがスキマ時間を防衛すべく、院内で場所を変えている可能性もあります。


スキマ時間は情報をただ受信するだけでなく、自由に発信することもできれば良いのですが、医療機関の経営者でなければ難しいもの。
FacebookやTwitterは日勤帯の書き込みは少なくなっているでしょうし、朝や夜には、医師から発信された情報が増えているはず。


現在、多くの医師が利用する会員制の医療系サイト・製薬企業サイトは、こうした短時間のスキマを狙った構造にはなっておらず、閲覧にそれなりの手間を要するものがほとんどです。

スマホアプリを開けば、綺麗な女性キャスターや有名医師が解説する製品動画が見られるのですが、音声付きで閲覧するには長尺過ぎる。
しかも、スキマ時間中の医師から感想・疑問を発信できる仕掛けになっていないので、テレビCMをじっと見ているような状況になってしまう。


オンタイムの医師は診療・検査・手術と、頭脳を目一杯使っているので、発信する状況としてはかなり高回転な状態になっていると思います。

しかし、それを受けとる側が正しく準備できていないと、医師は敏感に反応して、頭脳の出力を急低下させてしまいます。
雑談と挨拶で逃げ切るか、あるいはこのMRさんとサシで話すのか?
限られた空間=院内では、多忙な医師にとって重要な決断事項でもあるのです。


MRは、医師のスキマ時間に遭遇したと分かった場合、相手の出方をすぐに見分けて作戦を立てるべきです。
ぼんやりとスキマ時間を楽しんでいる医師と、てきぱきと用件を片付けたい医師とでは、担当MRとしての応対も大きく変えるべきでしょう。
見込みを間違えると、その後の顧客関係に支障を生じさせる結果になりかねません。

ベテランMRが優れている点は、医療現場で実践的に学んだ事柄から判断できるため、これらの応対にバリエーションが豊富なのです。
ワカモノMRは、思い込みや自己判断で見誤りやすいので、何かと慎重に見極める必要があります。


管理人は以前から、「MRと医師だけのクローズド型Twitter」が必要だと提言しています。

医師のスキマ時間が数分と短くても、メール作成よりも素早く、その場で浮かんだ疑問や提案をすぐにツイートできるのは、職務時間内にはとても便利です。
また、受ける側のMRも短い疑問を元に、真の顧客ニーズを探る手がかりにすることができます。
コンプライアンス面でも、医師とMRのやりとりが全て記録されるわけで、あとで日報を作成するよりも確実に見返すことができるのです。

いつも院内で過ごしている管理人としては、全国の医師にとって、急に発生するスキマ時間を有効利用できるサービスがもっと大々的に展開されるべきだと思うのです。

劇的なビジネスチャンスになるかもしれませんね。

https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/39472/Default.aspx

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