2015年1月8日木曜日

【MRの駐車戦略】2015年1月6日

新年あけましておめでとうございます。
本年も当Facebookページをよろしくお願い申し上げます。

開設から4年が経過し、過去のコンテンツが画面スクロールでは読み返しにくくになっております。
同内容を遅れて掲載しているブログ『新世代MR講座 社内資料編』もご参照いただければ幸いです。

さて昨年も大晦日まで診療していた管理人ですが、こうした祝日勤務をするたびに思うことがあります。
それは「病院の駐車場」についてです。
MRの皆さんにとっても、医療機関の駐車場を上手に利用できるかは日々の業務に大きな影響を与えているはずです。

大学病院ともなれば患者・職員向けの駐車場は数百台規模になりますが、混雑と閑散の差がとくにはっきり見えるのが祝日です。
平日は午前の外来受診者であっという間に満車になってしまう立体駐車場が、祝日は実にすっきりと何階分も空いている。
この差がとても象徴的であるのは、通常外来の患者さんが来ないだけでなく、MRのクルマもほぼ見かけなくなるからです。
祝日に院内へ出向くMRは少数ですから、"製薬&医療機器企業の営業車がないのが祝日"だとも言えるでしょう。

ある病院ではMRが駐車してよい区画が明確に決まっておらず、いつも何となく隅っこに営業車が並んでいました。
地味な灰色・白色のセダンやワゴン車(一部はハイブリッド車)で、社名ロゴも控えめなので遠目にも分かります。
近づいて運転席にダークスーツの人が座っていれば、いかにも医師や薬剤師を訪問しにきたという雰囲気です。

平日朝は医師などの職員が駐車できる区域に制限があり、そこからあぶれると徒歩10分くらい離れた別の駐車場に行かなければいけない。
患者さん用の区域に職員は駐車できないので、正門から離れたところでは毎朝、静かな競争が起こるのです。
駐車場の自動ゲートを何時何分に通過できたかで遅刻の有無が決まってしまう。
専用の駐車場を指定されている上司や幹部が毎朝羨ましくなったものです。
近隣には私営駐車場もあるのですが、1日あたり2000円を自費で支払うのは手痛い出費になりますから、何とか朝早くに院内駐車場に滑り込もうと努力していました。

こんなとき、MRはどこに駐車しているのだろう?と当時から気になっていました。

朝一番の医局前にMRが立っているということは、まだガラガラの院内駐車場を確保できたのかもしれない。
でも昼休みや夕方など、明らかに院内駐車場が混雑しているときに営業車で堂々と入るのは厳しいはず。
そもそもスーツ姿でカバンを抱えていたら、ほぼ間違いなくMRだと分かります。
近隣の有料駐車場や少し離れた駐車場を使っているのだろうけれど、「その費用も結構な金額になるのだろうな」と考えていました。

しかもMRは何時間も院内を巡回していたかと思えば、ごく短時間で別施設へと移動してしまうこともある。
聞けば昼食時間が遅く、営業車内でサンドイッチやおにぎりを慌ただしく頬張っていることも少なくないとか。
医療貢献に欠かせない職業のわりには、ずいぶんと不健康な食事と移動、さらにストレスフルな駐車場探しを繰り返すものだなと感じていました。

けれども祝日はMRの営業車がほとんどいなくなるので、こうした医師の余計な推察も不要となります。
(自家用車の使用が認められている場合もあり、見かけではMRが乗っているか分からない事例があるとは後日聞きました)

診療所であっても市中病院であっても、訪問するためにMRはどこかに駐車しなければいけない。
電車とバスで活動しているMRは、免停など事情あっての行動か、あるいは何か特別な営業体制に限られると聞きます。
混雑した道路をバイクで疾走しているMRは見かけませんし、日本では"営業車を駐車するのがMR”と言えるわけです。





現在のMR資格を持つ人は約65000人、このうち半数が外勤をしていれば平日には30000台以上の営業車がどこかの駐車場を使用していることになります。
開業医担当であれば1日10ヶ所以上を回る場合もあり、駐車場所をどのように効率的に確保するかが大変重要です。
コインパーキングに月極契約している話も聞いたことがありますが、顧客への不規則な訪問に対処するためにあちこちをキープするのは無駄が大きい。

つまりMRが社内コスト、ひいては製薬業界全体のコストを効率的に使用するには、"駐車場の問題が避けられない"と管理人は思うのです。
院内でも私営でもコインパーキングでも、MR全数の効率的な訪問を実現するためには、何らかの全体的な管理が必要なのではないでしょうか?
これを医療機関ごとに規則を決めてから整理統合するのは難しく、思い切ってベンチャービジネスとしての解決するのが良いと考えています。

例えば製薬業界全体で"MRの移動と駐車場利用にかかるコストを算出し、それを数十パーセント削減するビジネス"を考え出すのです。
1社だけでは駐車場の確保競争は改善できませんし、前述のように医療従事者との競争も現実に起きています。
それも全国規模ですから、駐車場所の取り合いで発生する営業コストの無駄は、潜在的に相当な金額となることでしょう。
いわば電力消費を抑えるためのコンサルティング・ビジネスと同様、MRの駐車場利用に関わるコストを抑える工夫をする。

いきなり全国規模で開始できなければ、市町村や営業エリア単位でも取り組むことは可能でしょう。
もし10ヶ所の診療所に対して、近隣1キロ以内にコインパーキングが3ヶ所あれば、何名のMRが同時に駐車できるのか?
各社の実情を持ち寄ってデータを解析すれば、驚くべき無駄が見えてくると思うのです。

あるいは次施設への移動で空いた駐車場を効率よく他社MRが利用するには、どのような連絡やサービスが提供可能なのか?
各社はどのようなアルゴリズムを用いてMRに上手に移動してもらい、駐車場利用コストを減らせるものなのか?
頭脳明晰な人々と考えていけば、いくつもの有力な改善案が出てくると思うのです。

平日は各医療機関や近隣の駐車場を連日使用しているのですから、せめて通院患者さんにストレスを与えない”新たな駐車戦略"が必要なのではないでしょうか?

ちなみに祝日明けの週は患者数が多く、どこの院内駐車場も普段より混雑します。
次週月曜日は成人の日ですから、火曜日からの残り4日間の駐車戦略について、まずは営業所内で再検討してみると面白いかもしれませんね。

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